2010年 11/24 介護の邪魔するつもりではなかった・・・ [日記]
今日は、おっくんの不可思議な執拗な行動について分析してみた話を書いてみます。
具体的にどういうシチュエーションで、どういう行動か・・・・・・
食事介助中に、おっくんが急に食べさせている向かい合った母親の邪魔をするかのように動かせる左手を出して介助の邪魔をすることがあります。それもかなり頻繁に。
まさに食べさせている最中にも関わらず、おっくんは何も考慮せずにまさに傍若無人な振る舞い。
度重なると母も疲れてイライラと怒ったりしています。
食べさせようとスプーンに食べ物を乗せて口に運ぼうとすると、おっくんが身体を前によじりながら動かせる左手を上半身ごと前に伸ばし、母にもたれかかる・・・その繰り返しです。
最初のうちは、「だめよ、ちゃんと食べている時は集中しなさい」くらいに諭している母も、徐々にフラストレーションが溜まって行き、5回10回と繰り返す頃には諭すよりも怒っている、という日々のループにハマって行くのです。
これでは介護の苦労も増すばかり。
そんな様子を傍から見ていてふと感じたのは、「もしかしたら、おっくんは何か別な事をやろうとしているのではないだろうか?」という事でした。
おっくんは事故前からずっと優しいタイプなので、母が困っていたり、私が本気で怒ったりすると本当にうつむいて反省し、家族に迷惑をかけてしまった自分を実感しています。
では何故・・・? これも脳挫傷の後遺症で高次脳機能障害の現れの一つなのか・・・?
ふと、偶然気づいたのですが、どうやらおっくんは食事介助をしている母を邪魔している訳ではなく、自分の手元から離れた場所に置かれた、あるモノに手を伸ばしていたのでした。
では、その「あるモノ」とは?
「あいうえお50音の文字盤」です。
手に届くところに置いてあげると、文字盤を素早く引き寄せて、指さしながら伝えたい事を伝えるのです。
例えば「〇〇姉ちゃんはいつ来るの?」とか。
なので、文字盤をすぐに手の届く場所に置いてみました。
すると、30秒に一度くらいの従来と変わらぬペースで手を伸ばし、そのペースは母の食事介助の妨げのスパンと一致しました。
つまり、健常な人なら誰しも家族と話しながら食事をするように、おっくんも食事中に何か伝えたくなっていただけなのだと分かったのです。
気づいてあげるのに時間がかかっちゃって、ごめんね。。。
よくよく注意して観察していれば気づくことだったのだと思います。
こういう事は、介護に集中している立場の人よりも、傍で見ている時間の長い人ほど気づけるのかも知れません。
同じように気づけていない、もっとたくさんの事に気づいてあげたいと思いました。
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