2010年 10/18 理容院に拒否されて [日記]

おっくんが退院してから、自宅で家族が自力で介護できる事と困難な事を日々感じています。

そんな中、髪を切ってあげる事は、これまで入院中の病院で妹が切ってあげたり、母が切ってあげたりと単純な短髪なら折を見て対応していました。

たまたま、今は日中は母が一人で介護している為、疲れもあり、家から歩いて1~2分の一番近い理容院へ散髪へ連れて行くことになりました。

散髪は元より、どちらかと言えば洗髪してもらいたい気持ちの方が強かったので、仕事で平日の帰りが遅い私を待たずに日中に母が連れて行ったのでした。

そうしたところ、「うちでは出来ません」と断られてしまったと言うのです。

その事がよほどショックだったのか、私が帰宅するなり、母が今日の話を事細かく聞かせてくれました。

たぶん理容院に一方的な非があったのではなく、恐らく車椅子から理容院の椅子に座らせたり、散髪や洗髪の最中に暴れたり、といった容易に想像できることを瞬時に判断して、即答で断ったのだと思います。

でも・・・・。

別に母を慰めるつもりで言った訳ではないのですが、このご時世、世界中で類を見ないほど加速度的に高齢化が進む日本において、自由に歩けず車椅子生活を余議なくされる老人や、認知症、脳梗塞などによる脳血管疾患等々、状況は違えど、おっくんと同じような利用者が増える事は間違いないはずです。

なのに、即答で対応できるか出来ないかも考えずに断るとは。

開店してからまだ年数の浅い理容院ですが、経営的な観点や将来予測、立地条件の悪さなどを勘案した上での的確な判断とは言い難いものを感じ、「まぁ、長く続く店じゃないだろうから、近くの他の理容院にトライしようよ」と励ました次第です。

今後は、家で家族が自力で出来る事と、どう頑張っても出来ない事を整理して、出来ない事をどうクリアするか、また、クリアするにあたって、どう経済的(コストパフォーマンス)に出来るのか、おっくんにとって最良の選択をどう見極めるか、冷静に判断していこうと思いました。

バリアフリーという言葉は浸透しつつありますが、都心に住んでいるにも関わらず、障害者にとって便利さを実感しづらい現状は、いずれ(と言うか近々)改善されるべきだと考えています。

 


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なわなわ

ブログ読みました。外出支援の仕事をしててそういったケースはなきにしもあらずですが私は事前に連絡を入れたりしてました。おっくんのお住まいに肢体不自由児者協会ってあると思うのですがそちらの職員は色々とお店の事とか色々詳しいですよ。もともと障害をお持ちの子供さんの親御さん達の会でバリアフリーマップの作成もしてますし理解のあるお店沢山知ってると思うのでこれからおっくんの為にもどんどん開拓してね。あと車椅子が不都合になった場合は県リハビリテーションセンターってあると思うのですがそこのoTpTが無料で来て下さって色々見てくださいます。例えばご家庭で入浴される時の風呂用車椅子の無料貸出で本人にはどれがあうのかとか車椅子の不都合な点をみてくださってここにバスタオルをつめたりとか家にあるもので間に合わせられる事も教えて下さいますよ。あとトロミの件ですが施設で買うと施設価格になるんですよ。定価よりも安くてうちの利用者には施設の名前で買ってます。たまたま私の同級生がそこの会社に勤めててサンプルをもらったりしています。施設で外出する際キッチンバサミは食事の時欠かせないのだけど5連バサミってシュレッダーバサミなんだけどあれ1つあると外出先での食事は便利です。オムツの申請とかはご存知ですよね?
by なわなわ (2010-10-19 09:22) 

Blendy

こんにちは、canaさん。
自宅での生活をすすめていくと、気付かなかった事が出てくるのですね。
バリアフリーの問題は、今でこそ言葉は浸透していますが、昔からあるものに関しては、その対応の遅れが否めませんよね。

うちの方は田舎なので、おそらくおっくんさんのお住まいの地域以上に、不便が沢山あると思います。

まだまだ勉強しなければならないなぁ~って、つくづく感じます。
今は、成年後見人のことで悩んでいるのですが、おっくんさんはどうされていますか?


by Blendy (2010-10-21 11:18) 

cana

なわなわさん

コメント、ありがとうございます。
実はあれから、区からの情報(介護福祉士さんからの情報)で、近辺の理容院情報をいただいたところです。
ちょうど家からすぐ近くに私の中学時代の同級生が営んでいる町の小さめな理容院があるのですが、問い合わせてみたところ、快く引き受けてくださったので、今度自宅に散髪しに来てくれることになります。
年間6回までは、区からの補助が出るとのことでした。
知っていると知らないのとでは、公的な支援は損をしたり得をしたり、本当に調べなければ分からない事だらけだなぁ、とつくづく感じています。

区のリハビリテーションセンターへは、近所から巡回バスが出ている事が分かったので、おっくんを車椅子で一緒に連れて行き、見学を母がしたところです。
入院している時にはリサーチし切れずにいましたので、これからいろいろと調べなければ・・・

5連バサミ?とはどのようなものなのでしょうか。
食事の時に使うもの、という事は、きざみ食のためのものなのでしょうか?
あとで、自分でも調べてみようと思います。

いろいろ、いつもありがとうございます!

by cana (2010-10-24 21:28) 

cana

Blendyさん

コメント、ありがとうございます。

本当にいろいろと小さい事から大きい事まで、在宅ならではの事が出て来ます。
とは言うものの、冷静に考えれば、介護のプロではない家族だけで自宅でケアするのですから、専門の方以上に苦労するのは仕方ない事なんでしょうけど、言うは易し!という事でしょうね。

成年後見人については、今のところ考えていませんでした。
受傷の状況や本人の回復状況によっては、今後の課題になるかも知れません。
母も今年65歳。
日頃おもに弟の面倒は専ら自宅にいる母の役目になっていますが、例えば母がいずれ他界した時など、妹夫婦と話しあいが必要になろうかとは思っています。
知識不足なのかも知れませんが、成年後見人制度に対する信頼が今一つ自分の中で確立しない位置づけだったりします。
私はIT系企業に勤めていますが、以前仕事で介護保険関連のシステム開発に携わった際に、業界新聞(シルバー新報)や書籍等で若干勉強した程度で、実際よく理解していないのかも知れません。
でも、Blendyさん、ありがとうございます。
今後考えなければならないTODOリストに一つ項目が増えた感じです。

by cana (2010-10-24 21:37) 

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