2010年 10/14 脳挫傷(高次脳)と滑舌 [日記]

おっくんが退院して、早1週間が経過しました。

長いようで短いようで、介護を本格的に自宅でするというハードルの高さや心的ストレス、身体的疲労など、特に1日中一緒にいる母は毎晩早々に布団に入り、ぐっすりです。

当のおっくんはと言うと、これまで入院中に週末だけの一時退院をしていた時と比較して、たかだか1週間にも関わらず、変化がいろいろと表れてきました。

一つは、前回、前々回のブログで書いたように、長時間の集中力が回復して来たこと。

もう一つは、脳挫傷から高次脳機能障害で呂律が回らなくなった喋り方がだいぶ聞き取れるようになってきた事です。

日々一緒にいる私も感じていましたが、今日妹が言うには電話で話していて回復した事を感じたと言うのですから、ほぼ間違いないと認識しています。

事故後のICUから最初に転院した病院での手厚い支援をして頂いたせいか、その次の千葉療護への転院後にほどなく、たどたどしいながらも話せるようになった時があったのですが、その時から比べると遥かにレベルダウンしている事は否めません。

恐らく千葉療護センターでの完全すぎる看護とリハビリ不足によって、自分で能動的に考えたり行動したり等々、身体レベルと併せて様々な機能回復が後退してしまったのだと思います。

ふと、99歳で亡くなった母方の祖母が、晩年10年間くらいを日がな一日ぼーっと何もせずに自室の座椅子に座ったまま、何も変化のない窓からの景色を見続け、あっという間にもうろくしてしまった時の事をまざまざと思い出しました。

そう言った意味では、千葉療護センターはとてもキレイな病院でスタッフも皆さんレベルが高く素晴らしい病院ではありましたが、反面リハビリがかなり疎かだった事などを考えると、おっくんよりも遥かに重症な意識レベルの低い寝たきりの患者向きだったと改めて感じました。

要するに今となっては、おっくんを千葉に長く入院させ過ぎてしまったと思っているのです。

けれど、ここ1週間の完全退院後の回復状態を見ると、まだリカバリーが利くと再認識できたので、また一歩一歩回復に向けて後押ししていこうと思っています。

 追伸:やっと「カリオストロの城が観たい」と言わなくなり、4回も観てクタクタだった生活から脱出しました(笑)


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A・ラファエル

退院されていたのですね、おめでとうございます。
by A・ラファエル (2010-10-15 10:14) 

なわなわ

こんばんは!私が現在勤務してる施設は生活介護の施設で養護学校を卒業された後、障害が重くて一般就労が難しい方が入られてます全てに介助が必要な方が殆どで朝送迎でお迎えに行って施設で1日を過ごし3時には送迎でお家に送っています。施設で牛乳パックで作ったてすき葉書を作ったり殆どは余暇活動をしています。おっくんもいつか通えるといいですね。私は休日は外出支援の仕事をしていて映画やプールや買物に一緒に行ってます。この制度も市役所の福祉課で申請ができますのでいつかおっくんがヘルパーとお出かけできるといいですね。私達は時間から時間ですが介護をされるご家族の方は365日休みなしですからレスパイトは必要です。おっくんもこれから入院しててできなかった事をこれから沢山トライしていかれるといいですよ。できない事はないんです。介助者の工夫次第でできるので私達は毎日色々な発見をしてます。排泄もずっとオムツの利用者さんがいますがオムツが濡れてなくて便座に座らせたらできた事も発見でした。時間排泄の取り組みもしています。おっくんのブログを読んでて私も嬉しくなりました!おっくんガンバレ
by なわなわ (2010-10-16 00:03) 

blendy

おっくんさん、退院おめでとうございます。
「歩きました!」というご報告から、「退院しました!」の急展開に、とても驚きました!でも、良かったですね。高次脳機能障害は、自宅に戻られた方が回復すると言われていますから、楽しみですね。

ご家族のみなさまは、日々のペースをつかむまでは少し大変かと思いますが、いろんな場面で回復の兆しを感じることが出来ることは、励みになりますね。無理なさらずに、頑張って下さいね。

我が家でも、月に2回程の週末一時帰宅を行っています。
事故当時には想像出来なかったほどに身体的に回復してきているのが分かります。ですがまだ高次脳機能障害の回復は思わしくありません。
まだまだ病院でリハビリをお願いしたい処ですが、うちも12月中には退院になりそうです。

自宅介護も工夫次第できっと、充実したものになるのでしょう。
今から計画を練って、我が家でも退院に備えたいと思います。

おっくんさん、次はどんな映画が観たいかな?
by blendy (2010-10-16 11:00) 

cana

なわなわさん

コメント、ありがとうございます!

なるほど。。。そういう福祉のサービスがあるんですね。
いろいろ勉強になりました。
役所で相談してみようと思います。

現在まだ年明けにリハビリ主体の病院に入院させるかも視野に入れつつ、年内いっぱいは少なくとも自宅でフォローしようと思っています。
せっかく身体機能が向上しつつあるので、継続できた方がいいのでは、とも。
考え出すと非常に悩ましいことばかりです。
勉強不足なので、もっといろいろ調べなければならないとも思っています。
またいろいろ教えてください!
by cana (2010-10-16 23:07) 

cana

Blendyさん

コメント、ありがとうございます!

最近、自宅での介護にいろいろと工夫している事などありますので、今度時間のある時に写真付きでブログを更新しようと思っています。

回復と一言で言っても、周りからは分からないような小さな回復が多いので、家族にとっては一喜一憂で日々喜んだり、ガッカリしたりの繰り返しです。
でも、今にして思えば事故当時の瞼も自力で開けられず、無理矢理こじ開けても目も動かなかった頃からすると、信じられない回復状況だと思っています。

自宅に戻って、これからがまた踏ん張りどころなのでしょう。

Blendyさんも12月に本格退院されるかも知れないとの事。
お互い頑張りましょうね。陰ながら応援しています!
by cana (2010-10-16 23:13) 

cana

A・ラファエルさん

ご無沙汰してます。
コメント、ありがとうございました!

そうなんです。
病院には3カ月の満了を待たずに「そろそろ自宅で・・」と追い出されてしまいました。
ですが、自宅へ戻ってからの方が本人の精神状態も穏やかでとても安定しているので、やはり早く退院できて良かったんだな、と実感している日々です。

健康な人でも病院生活は辛いもの。
ましてや、意識レベルがまだ小学生レベル程度のおっくんからしてみれば不安で堪らなかったのだと思います。

by cana (2010-10-16 23:17) 

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