2009年 12/26 [日記]

おっくんが病院で着ている、お気に入りのTシャツが破れてしまいました。

気に入って着過ぎたからなのか。もしくはベッドで寝ている時間が長いから擦れてしまったのか。腰の辺りが少し大きく破れてしまったのです。

同じものを買おうにも海外旅行先で買ったもので、ネットで検索しても見つからず・・・。

止むなく、長めの袖を少し切って当て布する事にしました。

何もそこまでしなくても、と言われそうですが。。。

入院当初は着るものにも頓着しなかったおっくんが、最近では院内で洗濯が終わって衣類を配布される時に、真っ先にそのシャツを指さして「着たい」と意思表示するようになったというので、なるべく長く着用できるようにしてあげたいと思ったのです。

 

今の病院は、普通の病院のように「いかにも病院での生活」というようにならないように、ごく普通に家で生活しているような服や靴を持参するよう家族は言われ、用意しています。

意識がまだ戻らない頃から、私たち家族もおっくんの気に入った衣類を着せてあげたいと、比較的着やすいデザインのものを自宅から持って行ったりしました。

 

些細な事なのかも知れないけれど、本人の趣味や嗜好に応えてあげることによって、精神的な安定が得られる可能性もあるのでは、と思っています。

高次脳機能障害で脳挫傷の後遺症によって、一見、趣味や嗜好などに意識すら行かないように見える患者もたくさんいますが、傍から見える事と、本人の意思(本能的なものも含めて)は異なるのかも知れません。

他人には気づけない些細な事も、家族は信じて見守り続けたいと切に思っています。


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